crash 「ミリオンダラーベイビー」の脚本家(ポール・ハギス)の初の監督作品という事でにわかに話題になっていた「クラッシュ 」であるが、なんと今年のアカデミー賞作品賞を受賞してしまった。内容が比較的地味なせいか、日本での上映館は比較的少なかったようであるが、受賞後上映する映画館も増えた。

この作品のテーマは「人のこころ」というとても表現が難しいものであるが、いくつかの具体的なシーンを繋ぎ合わせる事によって、それを見事に表現している。
見終わった後、人によってはいろいろな感じ方をすると思うが、少なからず自分のこころに存在するなにかを改めて実感するはずだ。

この映画は舞台がアメリカであるため、銃社会、人種差別、家族といった要素が背景になっている。私たち日本人からしてみるとなかなか実感がわかない気もするが、問題が根深い分「人のこころ」というテーマをより明確に伝えることが出来ているように思う。

今のところ今年一番の秀作。お薦めです。(★★★★★)