ルアンダホテル・ルワンダ 」はルワンダで起こったクーデターがきっかけで勃発した、民族間の闘争による悲劇である。ルワンダには、フツ族とツチ族という二つの民族が存在していた。もともとツチ族の存在を蔑視していたフツ族はフツ族の大統領暗殺をツチ族の仕業だとし、ツチ族の根絶をはかろうと虐殺をはじめる。
舞台の中心となるのはベルギー系の高級ホテル、「ミル・コリン」。主人公ポールはこのホテルの支配人である。

フツ族であるポールはツチ族の妻と家族を守るために避難してきたツチ族をミル・コリンにかくまう。なんどとなく命の危険にさらされるが、支配人としての立場と人脈を最大限に利用し、その危機をなんとか回避していく、

この映画は1994年に現実の起こった事を元に制作されているのであるが、ほんの10数年前に起こっていた事だと思うと、民族と領土の問題が難しい問題であることをあらためて痛感させられる。
また、別の意味で注目してほしい事に、国連軍(平和維持軍)と諸外国の対応の問題がある。ルワンダがアフリカ人の国であるという事が人種差別という別の次元の問題を浮かび上がらせる。
エンドロールで流れるアフリカンミュージックはそんなルワンダ人の置かれたやりきれない境遇を私たちに訴えかけてくる。(★★★★☆)