欲望 映画「欲望 」は直木賞作家、小池真理子の初の映画化作品である。監督は月とキャベツの篠原哲雄。今回の作品、性を超えた愛情がテーマとなっており、この難しいテーマ、小説をどう映像化するのか期待が高まった。
当然のごとく濡れ場のシーンは多く登場するが、篠原監督の手にかかるとこれがあまりいやらしく感じなかった。
ものがたりは性的不能になってしまった秋葉(村上淳)と高校生の親友、類子(板谷由夏)。そして彼のあこがれであった。阿佐緒(高岡早紀)の三人が中心となる。この中で主人公となるのは、類子で、彼女の性欲と愛欲の葛藤が見所である。愛人との関係性、性交渉ができない美しい男への愛情。そしてその葛藤はラストでひとつの答えを出す。

この物語で重要な要素となっているのが三島由紀夫である。私は三島作品を真剣に読んだ事がないのでわからないが、筆者の三島へのオマージュが読み取れる。(★★★☆☆)

◎この作品で登場する三島作品
「豊饒の海」四部作(『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』)
三島 由紀夫
天人五衰