名古屋シネマテークのアンコール上映で「いつか読書する日
」を見てきた。50才の大人の恋の物語だ。高校時代から気持ちをおさえて、生涯独身を決意する女、同じように平凡に生きる事に決める事で自分の気持ちを押さえ込む男。決して特別な話ではないような気がした。多かれ少なかれ、このような決断をする男女も多いような気がする。なんでもあり、やったもの勝ちの価値観が氾濫する中でものような純粋な恋いはとても尊い。主演の田中裕子、岸辺一徳はのキャスティングは見事で、この二人のキャラクターがこの映画に真実味をあたえる。そしてロケ地長崎の坂道や路地などの風景も物語にマッチしていた。
話の中で、岸辺一徳が市役所(彼の職場)を訪ねてきた85才の老人に「50才から85才までって長いですか?」と聞くシーンがあるがこの台詞が彼の未練と後悔を象徴しているようでとても印象に残った。(★★★☆☆)