探偵 濱マイクシリーズから8年、林海象監督を初めとする「濱マイク」のスタッフが再結集して作られた探偵映画が「探偵事務所5 」だ。
濱マイクは個人の探偵事務所であったが、今度は組織化された探偵会社という設定である。社員は全て5から始まる3桁のコードネームで呼び合い、幹部である501からの指令で捜査を開始する。
今回は悪徳美容外科にまつわる物語である。
ストーリーの展開は探偵591を主人公とした「第1話」と探偵522がメインの「第2話」で構成されているが、彼らが同じ悪徳美容外科でシンクロしていくというユニークなつくりになっている。
林海象監督を初めとするスタッフがつくる探偵ものは、実際に存在する「探偵十訓」など探偵が探偵である事のポリシーがはっきりうたわいるのが特徴で、謎解き重視の他の探偵ものとは一線を画す。
舞台はやはり川崎で、絵に描いたような探偵事務所のイメージ、そしてOO7を彷彿させる探偵グッズが登場する。私はこの設定を見ただけでわくわくしてしまう。

本作品の見所というとやはり組織化されたチームとしての探偵の世界である。探偵同士が連携しあい、公安(映画の中ではこう言っている)以上の活躍を見せる。また、主要なキャスティングもとても良く、会長に宍戸錠(ナレーションと絵画での出演)幹部501に佐野史郎、宍戸錠の孫「瞳」にスゥイングガールズの貫地谷しほり、そして探偵591に成宮寛喜、522に宮迫博之と、それぞれの役にぴったりはまっている。また今回内偵という役を演じる、永瀬正敏の演技も見逃せない。

予算が厳しかったせいかチープな感じもうけるが、それがまた良い。
(★★★★☆)

◎探偵十訓
一、礼に始まり礼に終わること
一、言語・服装・態度をみださぬこと
一、例外のあることを忘れるな
一、親と言えども絶対秘密
一、必勝は平素の錬磨から
一、郷に入れば郷に従え
一、調査には念を入れよ
一、変装は心までせよ
一、直調をさけよ
一、調査は米乃味