ダ・ヴィンチ編集部より、また興味深い短編集が出版された。『秘密。—私と私のあいだの十二話』。これは以前紹介 した、『ありがと。—あのころの宝物十二話』『君へ。—伝えたい気持ち三十七話』の続編といえる文庫本で、今回も著名な作家がひとつのテーマ(課題)についてそれぞれの世界を表現している。
今回のテーマは『A面小説』、『B面小説』。
簡単に言うとこれは、一つの物語を相対する逆の視点で描くという事で、送る側と送られた側などのそれぞれの事情、心情を対になった二つの物語で表現するものである。
私達は日々、相手の事情もわからない状態で人と接することが多いのであるが、ここで紹介される物語のように人と人との出会いや別れを俯瞰でみると、相手を思う気持ちや、人間関係といった事がとても鮮明に見えてきて、いろいろな事を考えさせられる。
ダヴィンチ編集部
秘密。―私と私のあいだの十二話