「携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう。」これは、映画ALWAYS~三丁目の夕日~
のキャッチコピーであるが、そんな豊かではないけれど、今失われている何かを感じさせてくれる映画であった。時代は昭和33年、まだ私は生まれていなかったが、小遣いを手に駄菓子やに行ったり家の前を路面電車が音をたてて走って行くといった風景の記憶はかすかにある。
この時代確かに豊かではなかったが、日本人一人一人がみんなで生活を豊かにしようという連帯感みたいなものが強かったのではないかと思う。この映画の舞台となる東京の下町でくりひろげられるそんな人間味ある人々の生活を見ているとなにかとっても暖かい、優しい気持ちになれるのである。
主人公の吉岡秀隆演じる売れない小説家、堤真一演じる自動車修理工場を営む社長、青森から集団就職してきた堀北真希 演じる六子、小さな居酒屋を営む小雪 演じるヒロミ、そして親に捨てられた須賀健太演じる淳之介。それぞれが、心を分かち合いながら本当に一生懸命生きている。
どの人間関係の中にもドラマがあり人生がある。そしてその中で人として大切なものが、ノスタルジーただよう夕日色の中で語られる。
ジュブナイルのスタッフによる街を再現した3Dもとても美しい。おすすめです。(★★★★☆)