「あのグラフィックデザイナーがスゴイ!!」といってもジャンルを絞り込まないと上げづらいので今回は日本WEBデザインではこの人という方を紹介したい。
日経デザインの人気コーナー「思索の糧 」でおなじみ、ビジネス・アーキテクツ 取締役  福井信蔵氏だ。

ほとんどのグラフィックデザイナーの活躍の場が紙媒体であった時代に、WEBコンテンツというインターネットブラウザインターフェイスの中のデザインに着目し、平面デザインにプロダクト的でインタラクティブ的なデザインを実践してきた日本WEBデザインの父とでも言うべき方だ。

私が初めて彼の講演を聴いたのは、今から6~7年前だったかのマクロメディアのユーザーカンファレンスか何かだったと思う。そのころはまだ、WEBデザイナーなどという職業的な呼び方は一般的ではなく、ホームページを制作するソフトも少なかった。また、ネットワークインフラも悪かったため(せいぜいISDN64K/bps)かなり制作には苦労していた。

その時の講演で印象に残っているのが、レンジローバーの紹介ページで、JavaScript を使ったロールオーバーによる車種カラーの変更という表現だ。今ではあたりまえになっているが当時は驚きの表現であった。それから、スクロールという機能を利用したアニメーション的な表現なども驚きであった。

私はこれらを目にしたとき、WEBデザインというものに平面グラフィックだけではない、立体的、時間的な表現の幅の広さと、マウスアクションによるプロダクトデザイン的な表現への魅力を強く感じた。そして彼のWEBデザインに対する考え方は今でも私の制作活動に影響を及ぼしている。

彼の作品(私が知っているもの)
●とらや /WEB上でのしずる感がすばらしい。