アラキメンタリは写真家 荒木経惟のライフワークを追ったドキュメンタリーだ。
ご存じのように荒木経惟(アラーキー)は奇抜なヌード写真が有名だが、そのパワフルな撮影スタイルやライフスタイルについても注目をあびている写真家だ。
アラーキーの写真展には何度もいった。彼の写真はとにかく被写体に近い。それはただ単に距離が近いという意味ではなく、被写体の本質との距離が近いという意味でだ。

映画の中でモデルへのインタビューシーンが何度が出てくるが、みな一様に撮影現場では圧倒的な安心感や信頼感をいだいているようだ。
これはひとえに写真家が持つ被写体を撮るという行為に対しての愛情やいつくしみといったエネルギーがそう感じさせているのではないかと思う。

東京写真美術館でアラーキーの写真展を見たことがあるが、作品それぞれに生命の瞬間みたいなものを感じぞくっとした記憶がある。特に有名な亡き陽子夫人の写真には愛情が満ちあるれている。
いい写真をとるには「色」、「形」、「コントラスト」が大切であるとよく言うが、それに「被写体への愛情」を加える事の重要性を彼の写真をみていて感じる。

著者: 荒木 経惟
タイトル: 愛しのチロ
関連作品として彼と陽子夫人の生活を描いた作品「東京日和」と、風俗嬢たちの生活を描いた「愛の新世界」をお薦めします。
  • タイトル: 東京日和
  • タイトル: 愛の新世界