今日はトレーニングの話です。
ウエイトトレーニングがスポーツスペシフィックなものではないことは誰にでも分かると思います。
例えばスクワット。
バイラテラルでゆっくりとしゃがみ、地面を押して立ち上がる。
こんな運動をする競技はありません。
ではやらなくていいのか?
そうではありません。むしろ進んで取り組むべき種目です。
なぜでしょうか。
ハムストリングに注目して説明します。
ハムストリングがどういう筋肉かということは省略しますが、簡単に言うと、競技の中で加速と減速を生み出す部分です。
ここで、大腿四頭筋も同じような機能を持っていると思う人もいるでしょう。
実際に、大腿四頭筋を優位に使う体の使い方をしている人は非常に多いです。
しかし、この筋肉は単独で働きやすいもので、燃費が悪く、また、関節や筋肉にかかる負荷がものすごく大きいんです。
逆に、ハムストリングが優位に働くと、膝の怪我は激減します。
それどころか、その上下のふくらはぎ、臀部の筋肉と連動して爆発的な力を生み出すのです。
この三関節(股関節・膝関節・足関節)の伸展をトリプルエクステンションと呼びますが、その逆の動作であるトリプルフレクションもまた重要です。
走り方を教えてくれる人はいても止まり方を教えてくれる人はなかなかいません。
正しくトレーニングすることによって、止まる(減速する)時に活躍するのも、これら後ろの筋肉なのです。
止まる(減速する)時に、シアフォース(せん断力)が生まれにくく、骨盤のポジションも次の動作に移りやすい位置に持っていくことができます。
簡単に言うと、負担が1ヶ所にかからずに、安全に&効率的に動けるということですね。
なんとも良いことづくめの筋肉たちです。
よって、ハムストリングを中心に、これら後方の筋肉(posterior chain)を正しくトレーニングすることが、怪我の予防とパフォーマンスの向上につながります。
正しく行えば、スクワットは素晴らしいトレーニングですよ。
では。