夏になると思いだします
この時期になると、夜の神社にお参りに行きたくなります。
特に狐を祭った稲荷神社がステキ。
夏の夜空を狐が空を舞っていたり、狐のお面を被った行者が
シャリンシャリンと錫杖を鳴らし境内をあんよしたりと、
なんともいえぬ魅力ある空想にふけます。
僕が小さい頃、夏場になると毎週熱心に
父親が夜の稲荷神社にお参りに行ってました。
なぜか僕も一緒に連れて行かれました。
車内はいつも野球中継。
坦々としたアナウンスだけが車内を包みます。
20~30分で到着する距離。
でも、当時はすごくすごく遠くに感じ、
トワイライトゾーンに迷い込んだ不安な気持ちになったものです。
例えると千と千尋のイメージに似ています。
で、お参りを済ますと必ず行く本屋さんがありました。
売店のあばあちゃんも今思うと湯婆婆そっくり。
父親がここで何をしていたのかは覚えていません。
そんな事があって夏の夜になると、その事を思い出し
空想の世界に浸ります。
と、ここで終われば幻想的な夏の夜の思い出だけとして
脳裏に刻まれるところですが、続きがあります。
僕が、自転車でどこへでも行ける歳になった頃。
その頃にはもうその神社へ僕を連れて行かなくなりました。
なので、懐かしんで1人神社へ行ってみる事にしました。
かれこれ4~5年は経過していたと思います。
昔となんら変わる事無く鎮座する神社。
懐かしさに浸りました。
そして、一礼してその場を後にしました。
お次は、お参りの後必ず通っていた本屋さん。
本屋さんの扉を開けると、
駄菓子が入っていそうな低いガラス張りのショーケースが
店内の中央に置かれています。
変わらない風景。
ここもまた懐かしさがこみ上げてきます。
で、ショーケースの中を覗いてみると、
エロ本
ぎっしりと並べられていました。
(´ρ`)
連れて行かなくなった理由が分かりました。。。
幻想的な夏の夜を思い出すたびに、
同時にエロ本屋も思い出します。(・ε・;)