お別れをするために。 | 愛をうたう

愛をうたう

ショウジョウハイライト明香のアタマ

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生まれて初めて寝台列車に乗って
あなたに逢いに行く。

お別れをするために逢いに行くなんて
何だか少し変な感じだ。
いつもそう。
当たり前のことだから
当たり前にやってくる。

恵まれたわたしの日常は
それをそうじゃなく見せる。
いとも簡単に。
そっと。
さらっと。

そんな風に忘れた頃に
忘れんなよ!馬鹿野郎!!って舌を出す。




わたしはとても幸せだ。

いつも想う。
正確には
想うことをやめない。


わたしはとても幸せだ。

ステージで歌う度にいつもそう想う。

愛している人がいる。
愛してくれる人がいる。
わたしを必要としてくれる人がいる。
わたしが必要な人が居てくれる。
心を揺さぶる人やモノがあって
流せる涙がある。
笑いかけてくれる人がいて
笑いあえる人がいる。
笑顔にしたい人たちがいる。
私のなかの綺麗じゃない感情を
形にする対象が存在する。
その度に消化するのに時間がかかるけれど
その度に私の心は強くなる。

どんなにか幸せなことか。


比べることで
感じることのできる幸せなど
浅ましいのかもしれない。
それでも気付けるのことがあるのなら
必死でそれを守りたい。

わたしはとても幸せだ。


今日は1人で10分の持ち時間、2曲以内でステージに立つイベントに出てきた。
66人の出演者の中で
最後の12人に選んでもらった。
またひとつ歌うということを知った。
感謝している。



前の人が終わる。

わたしの番が来る。

奇跡は起きない。

わたしのやってきたことで

わたしは自分のステージに立つ。

それだけのこと。

みんなに褒められたいけれど
自分じゃなければ意味がないことは、もう知っている。

だから
出来るだけありのままで歌をうたう。


そうやって、わたしは人生というステージを生きる。

私という命を知るために。
あなたという命を知るために。
そして命をつなぐために。



急行電車は当たり前に進む。
どんどん認めたくない現実に近づいて行く。

嘘みたいだけど
本当のこと。

電車は進んで行く。
どんどん
ぐんぐん
私を乗せて。


止められないよ。
止まってしまえば
みんな進めなくなってしまう。

時間も何もかも
そんなくらいがちょうどいい。
きっと
それくらいでちょうどいい。


幸せをかみしめながら
唇をかみしめて
私は故郷へと向かう。


君の声が聴きたい。