たとえば
わたしがステージで歌うとき
わたしはひとりのひとである
君に
漠然としたもの
何かが伝わるかもしれないけれど
もしかすると何も君は感じないかもしれない
だけどわたしはそこに立ち
心の限りに歌って生きている
だけどそのわたしを表すのは
「ショウジョウハイライト」
という11文字の記号
その文字が表すもの自体には
きっと何の意味も無い
それが意味をなすのは
ほんのひと呼吸
同じ時間に触り
通い合う君とわたし次第
時計が3:11を指した。
だから
わたしはこの想いを言葉に残す。
悲しみの記号にしてしまうのは
誰かの策略じみていて
わたしにはあまりしっくりこない
やるせない想いは皆ちゃんと持っている
だけど
昨日も今日も明日も明後日も
わたしの知らない
誰かの大切な人は旅立ち
わたしの大切な
君の知らない命ははじまる
今からやるべきことも
今していないことも
今まで気付かずにいたことも
今も知らんぷりの怖いこと
今だけ考えるなんて
それがいちばん悲しいような気がしてしまう
わたしは
この大切な手を
このぬくもりを
この命のために
未来を手にするための知恵をしぼる
わたしが信じるべきものは
その悲しみや
その怒りではなく
今感じているこの体温を
わたしのいない世界につなげるための
確かな愛
だからこそ
本気で想い
本気で願うことが
出来るのではなかろうか
生きることが安易な日常が続けば
生きること自体が無意識になってしまう
そうすれば
だんだん視界も曇ってゆくばかり
忘れてはいけないことは
塗りつぶされた一日ではない
生まれた瞬間からたくさんの命の上に
君が生かされているということ
そして
生きている私たちが命をつなぐということ。
大切なものを考えるとき
未来という言葉は意味をなす。

