夏はスッキリとショートヘアも良いですね。

 

 

 

 
もったりと重たいスタイルもスッキリチェンジ!
 
さっぱりと解決!!……と、言いたいところですが
 
そう簡単なことではありません。
 
 
 
片っ端から、短く切ればみんながさわやかに
 
軽やかな印象になるかと言えばそれは
 
かなり見極めが必要です。
 
 
まず、考えなければなないのは、軽さの定義。
 
まず、間違いなく長い髪が短くなるので
 
物理的な質量や、重量的な意味ではそりゃ
 
確実に「軽く」なっているはずで。
 
しかし!!
 
見た印象というのはこれは別問題です。
 
まず上の写真のように、使用前と使用後を
 
比較したら一目瞭然ですが、冷静に見て
 
ショートヘアの方がホントに軽く見えるのか?
 
 
 
ショートヘアの特徴としてシルエットは
 
どちらかと言うと丸い形になります
 
ミディアムやロングは縦長なので、
 
それも比べると縦長で細い印象は与えます。
 
髪型は縦横の造形バランスが重視されます。
 
よって、単純に物質的には軽くなっても
 
造形的には重さが勝る場合があります。
 
もちろん、お客様の優先順位を聞き取る
 
カウンセリング力は必要ですね。
 
切るという行為だけでも実は作用と反作用の
 
ような、陰と陽の要素を考えないといけません。
 
つまり、切ることでメリットもあるけど、
 
そのぶんデメリットの対処も考えるべきです。
 
 
例えば、
 
カットで切る事で起こることの中に、切ると
 
短くした場所によっては髪の毛が「立つ」こと、
 
そうでなくても、「浮く」ことで、シルエットが
 
膨らんだ印象になって、ヘアスタイルが、
 
切る前よりもかえって量が増えたように見えます。
 
これは、人によってデメリットになる事があり、
 
逆にメリットにもなります。
 
マイナス要素デメリットとしては、
 
髪が多くて膨らむのが悩みの人は更に
 
シルエットが膨らんで逆効果な場合があります。
 
 
しかし、逆にボリュームが出なくてペタンと
 
なる人にとっては有り難い現象です。
 
では、単純に短くする事が髪がペタンとなる人に
 
有効かと言えばそうではないのです。
 
 
どのスタイルにもある一定の凹と凸の部分を
 
を作ってあげるのがヘアスタイルというものなので
 
ひとつのスタイルにもメリハリで、骨格や
 
毛の集まるところなどを読み取って、長短を
 
細かく設定していく必要があります。
 
 
ショートヘアは丸くみえるみたいな話を
 
先にしましたが、ホントにまんまるではいけません。
 
ヘアスタイルの基本の基本図形はひし形◇です。
 
ひし形◇は丸○、三角△、逆三角▽の中間にあたり、
 
とても安定した図形で髪型のお手本にする事が
 
多いです。 まあ、万能な図形ですが、
 
似合う形にこだわるならとりあえずはひし形が安牌
 
ですが、もっと、それぞれに個性を持たせる
 
例えば
 
より、女性らしさを強調するなら△寄り、
 
シャープさやボーイッシュな要素なら▽寄り、
 
可愛らしさ、キュートさを入れるら○寄り、
 
などと、偏りの幅でイメージを調整します。
 
 
ちなみに、□は、男性の力強さを強調します。
 
が、あんまり女性にはNGな図形だと自分は
 
考えています。来店時に□な要素が見えたら
 
自分はまず、それを別に図形に変換することを
 
提案するようにしています。
 
 
このように、なかなか毎回複雑なデザインの
 
イメージをなんとかまとめて美容師は頑張って
 
カットしてるんですねぇ(´▽`*)アハハ
 
これはあくまでもシルエットだけの話で、
 
毛量の調整や毛先の処理はまた別な話。
 
もっともっと複雑なんですよ、またその辺は
 
そのうちに……
 
ではまた!