大変お久しぶりです、HALです。
Twitterで補完食(離乳食)でピーナッツの導入のお話をしたら少し反響がありました。
相川晴(HAL)@halproject00ピーナッツをいつから導入するかについては、諸外国の状況と日本は違うので、早ければよいかどうかはわからない部分があると思ってます。が、日本でもピーナッツやナッツ類を使ったあれこれが増えている昨今、感作の機会が増えていること+補完食的な観点から考えると、私は→
2023年04月04日 21:23
日本では諸外国と状況が違うので、早期の導入がどれだけアレルギー発症予防に寄与するかはわかりません。
ただ、最近ピーナッツやナッツ類を使った食品、ボディクリーム等々増えてきていることを考えますと、感作の機会は昔より増えてきており、今後アレルギーが増えてくることが予想されます(実際、ナッツ類に関してはアレルギー患者さんが増え、現在卵・乳に続いて第3位となっています)。
アレルギーの面から見ても、補完食の視点から見ても(少量で栄養のぎゅっと詰まったピーナッツは少食さんにおすすめの食材)、早い段階からスタートしてもよいのでは? と私は考えています。
ただ、進め方をどうするか、これがなかなか国内の離乳食を見てもよい進め方の例がなく……というわけで、海外の進め方の例をご紹介したいと思います。
*これが絶対に正しい進め方ではなく、それ以外でも問題はありません。少量から徐々に増やしてください。平日日中の小児科があいている時間にお願いします。
*これをやればアレルギーが出ないというものではありません。
*湿疹がある、もしくは乳児湿疹がひどかった、アレルギーの家族がいるなど、アレルギーのリスクの高い方は主治医の指示に従って進めてください
*ピーナッツそのものは誤嚥の危険があります、必ず粒がないスムースタイプのピーナッツバターなどを準備してください。
これはイギリスのNHS傘下のサザンプトン大学病院の小児科が出している資料になりますが、量としてはこういった感じで少量から徐々に進めていくとよいと思います。
1日目 米粒1つ分
2日目 豆粒1つ分(小さじ1/8)
3日目 小さじ1/4
4日目 小さじ1/2
5日目 小さじ1
6日目 小さじ1と1/2
7日目 小さじ2
これを野菜や果物のペーストに混ぜて食べさせます(もちろんおかゆでもOK)
最初は、スプーンの先端に少量乗せて食べさせて、10分ほど様子を見ます。皮膚が赤くなる、ぶつぶつが出る、咳が出る、吐く、様子がおかしい等のアレルギーの症状が出なければ、残りの分も食べさせてあげてください。即時型のアレルギーは多くは2時間以内に症状が出ますので、食べさせた後も様子を見てください。
小さじ2まで症状なく進めることができたら、週2〜3回、ピーナッツバターをあげます。
と書かれていますが、無理ない範囲で続けていけばよいと思います(ただ数ヶ月食べない期間があくと、その間に感作される可能性もありますので、その場合はまた少量から始めた方が無難です)
始める時期に関しては、ガイドライン上はハイリスクの場合は4〜6ヶ月から、中等度のリスクであれば6ヶ月から、リスクが低ければ自由なタイミングで、というところになります。日本でのガイドラインはないのですが、アレルギーのリスクが高い場合は主治医に要相談、それ以外は家族の準備ができたところで……ということでよいのではないかと思います。
ちなみにうちの子はスタートして80日目(8ヶ月ごろ)にスタートしてました。
こんな感じです。
↑ちなみにうちが使ってたピーナッツバターです。原材料落花生(ピーナッツ)のみで砂糖食塩無添加。粒がなくなめらかです。
急いで書いたので細かい情報抜けてますがご了承ください。
少しでも参考になれば幸いです。
参考
https://www.niaid.nih.gov/sites/default/files/addendum-peanut-allergy-prevention-guidelines.pdf
ナッツ類の進め方についての記事を書きました。