映画は絶対字幕派です。 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

最近は吹き替え版同時上映がかなり増えて好評のようなんですけど、

私は絶対に字幕派です。

 

まあ、あれだけの言葉を字数制限のある日本語に変換するので、

本当に正確なニュアンスを伝えきれないかもしれません。

 

私の大好きなウディ・アレンの作品なんかは、

その英語のセンテンスに含まれる皮肉を含めてのユーモアなので、

日本では理解できないとまで極論されたこともあります。

(アニー・ホールのアニーとアルビーの会話などあの短い字幕では伝えきれないニュアンスがたくさんあると思う)

  • テラスでアニーとアルビーが飲みながら話す場面では、オリジナル版では二人の胸中を語る字幕が示され裏腹な事を言い合っている事が分かるが、後年BS-JAPANで放映されたものも含め、吹き替え版の放送ではこの字幕が出ない。

 

戸田奈津子さんなども、

細かいニュアンスを伝えきれなくて、

異訳だなんて批判する人もいました。

 

それでも私は字幕派なんです。

 

日本の声優さんは本当に優秀だと思います。

その仕事は本当に称賛に値するものです。

だけど、とても意地悪な見方になってしまうのですが、

声優さんはその役を演じているのではなく、

役を演じている俳優さんによせて演じているように見えてしまい、

どうしても冷めてしまうのです。

 

カッコいい役はカッコよく渋い声で、

笑わせるところはコメディっぽい声で、

哀しいところは寂しそうに役者さんが演じているのを演じているように見えるのです。

 

でも最近の若い人は字幕を追うのが面倒くさいらしい。

ここまで吹き替え版が普及してきたら仕方ないかもしれないですが、

ちょっと悲しい兆候ですね。

字幕を追わないことによって画面に集中する力も少なくてもいいのかな。

ちょっと目を離しても日本語セリフで展開を説明してくれますからね。

字幕版ではちょっと目を離したらその後の展開がわからなくなってしまうこともあるから。

 

それでも映画は字幕がいい。

少し苦労しながらでも字幕がいい。

私のような拙い英語力でも字幕にないニュアンスを聞き取れたりできたらうれしいし。

 

結論!私は映画は字幕派!

共感してくれる人が多ければいいな。