マッドマックス怒りのデスロード(2015) | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

批評家にも観客にも評判が良かったんですよね。

それもわかります。

とにかくあの手この手を使って観客を楽しませる。

 

古くはジョン・フォード監督の「駅馬車」(1939)から続く敵中突破パターン。

一難去ってまた一難。

 

敵の波状攻撃もバリエーション豊富で面白い。

長い棒を使っての波状攻撃なんてよく思いついたね。

 

このパターンの作品は、

攻略する障害が難しければ難しいほど面白いという鉄則を、

まさに教科書通りに描いてみせる。

 

核戦争後の荒廃した地球というのが背景になっているけれども、

説教臭くないところがいいね。

よくある設定だけれども、

登場人物の衣装や扮装など独創的なのもいい。

カスタムされた自動車の数々は映画史に残るでしょうね。

同じような作品や車が出てきたら、

「あ、怒りのデスロードに影響されてるな」

なんて必ず言われることになると思う。

 

そして陥りがちな甘っちょろい恋愛描写も最低限にして、

とことんアクションにこだわっているのも二重丸。

 

そして極め付けがカーアクション。

このド迫力に文句をつける人は、

私以上のひねくれ者。

大音量のアンプを積んでエレキギター弾きながら襲ってくるんだよ。

ドラムス隊を引き連れて。

こんな発想誰がする!

 

最初の「マッドマックス」(1979)を初めて劇場で観て衝撃を受けてから、

相当の年月が経ちましたが、

監督のジョージ・ミラーの熱量が衰えていないのに驚いた。

というより、

熱量増えてないかい!?

 

1作目は低予算で頑張ってたねえ。

愛すべき映画屋だよ、ジョージ・ミラー!

CGも違和感ないし、

パンクでいかれた作品です。

 

 

マッドマックス 怒りのデスロード MAD MAX: FURY ROAD(豪=米)2015

ジョージ・ミラー監督

120分