一時期は3誌とも毎月購読していました。
中でも、
「スクリーン」誌の、
1年を振り返る〇〇年のベスト10的な記事を読むのが好きでしたね。
批評家投票と読者投票との違いを楽しんだり、
自分のベスト10と比べたり。
数多くの映画評論家が一言コメントを添えて、
その年のベスト10を選出していたんですが、
自分と意見の合う評論家に勝手に親近感を持ったり、
唖然とするような順位をつける批評家に、
心の中で、
「バカじゃねえの」なんて生意気に突っ込んだり、
そんなことが楽しみでした。
淀川長治先生が、
読者選出ベスト10に優しい解説を加えてくれているのは楽しかったな。
読者人気の爆発していたシルベスター・スタローンの作品が複数入選していた時の、
「またも出ましたシルベのスタやん」という言葉は忘れられません。
比べて「ロードショー」のベスト10は、
何故かあまり共感できなかったなあ。
「スクリーン」が作品主義だったのに比べて、
「ロードショー」はスター(役者)主義だったから、
違和感があったのかな。
でも、スターのグラビア写真は、
こちらのほうが豪華で華やかなイメージがありましたね。
キネマ旬報は、
より専門的な視線から選出されたベスト10だったので、
格式がありましたね。
歴史もあり、
今でも一番権威のあるベスト10だと思います。
ただ、専門家臭が強すぎて、
ミーハーな映画ファンだった私とは少し違うなって感じてました。
あと、
「スクリーン」の年末年始号に付録としてついていた、
過去の名作映画の名場面が印刷されていた壁掛けカレンダーは愛用してました。
その年が終わるとコレクションとして大事に保管していましたね。
今は興味のある特集記事が掲載されているときの「キネマ旬報」しか買わなくなってしまいました。
Everything chages as time goes by....