グレンとグレンダ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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グレンとグレンダ』 原題:Glen or Glenda

1953年(米) エド・ウッド監督作品

 

史上最低の映画監督として呼び声の高いエド・ウッドの長編デビュー作です。

 

自らも女装癖のあったエド・ウッドが、異性装と性転換をテーマとした作品で、脚本も彼自身。

 

ドラキュラ俳優として有名なベラ・ルゴシが、

人間を操る人形遣いの役として登場。

けたたましい雷鳴をバックに、

おどろおどろしいセリフ回しでストーリー・テラーをしていますが、

そのセリフが意味不明なのが笑える。

 

唐突なSMシーンや、

女装癖に悩む主人公が街を徘徊するシーンがしつこく繰り返されてはいますが、テーマは結構現代的だと思える。

 

ツッコミどころは結構ありますが、

思っていた以上にマトモだなという印象。

 

監督のエド・ウッドは、

本作を通してLGBTに対する偏見をなくしたいと考えていたのではないかな。

 

史上最低と言われながらも、

エド・ウッドが映画ファンから愛される理由がわかるような気がします。