羊たちの沈黙 | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

羊たちの沈黙』 原題:The Silence of the Lambs

1991年(米) ジョナサン・デミ監督作品

 

第64回アカデミー賞において、

作品、監督、主演男優、主演女優、脚色と、

5部門で最優秀を獲得ましたね。

 

原作は、

トーマス・ハリスでジョナサン・デミが監督しました。

 

大柄の女性たちを次々に殺し、

その皮を剥ぐという猟奇的な連続殺人事件が起き、

FBI訓練生のジョディ―・フォスターが、

服役中の心理学者アンソニー・ホプキンスと面会しで、

ホプキンスから犯人像を聞き出そうとするのだが・・・

 

お気に入り女優のジョディー・フォスター。

ほぼ全編、

彼女の奮闘がみられるのはうれしい。

アップでカメラが寄った時の表情がとても美しいです。

 

ずっと出ずっぱりのジョディー・フォスターに対して、

もう一人の主役レクター博士の登場場面は僅か10分強。

それでも強烈なインパクトを残すところはさすがだ。

オスカーまで取っちゃったもんね。

博士の脱走シーンは、

猟奇的ながら不思議な美しさがある。

 

ストーリー的には、

ジョディー・フォスターの深層心理にもっと踏み込んでほしかったし、

連続殺人犯の正体も意外と素直すぎて肩透かし。

もうちょっと意外性が欲しかったかな。

 

続編をにおわせるラストも、

ちょっと勿体つけてるかな。

嫌いじゃないですけど。

 

プロファイリングものの先駆けと言える作品。

この作品の後、

日本でも似たような設定のドラマが乱発されていくことになる。