女囚さそり第41雑居房 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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『女囚さそり第41雑居房』

1972年(日) 伊藤俊也監督作品

 

梶芽衣子扮する“さそり”こと、

松島ナミの恨みの復讐劇第2弾です。

 

懲罰をくらった雑居房の女囚たちが、

看守たちの隙をついて集団脱走。

 

途中、

観光バスを乗っ取って・・・

 

ということで、

今回のさそりの役どころは、

どちらかといえば狂言回し的な立場にあります。

発するセリフも、

全編を通して一言だけです。

あとは、

恨みのこもった力強い目力で勝負してます。

カッコいい。

 

そんなさそりに対して、

強烈な個性を発揮するのが、

容姿にコンプレックスを持っている女囚を演じる、

白石加代子。

白目をひん剥いて狂気の演技を披露してます。

 

演出も、

前作よりますます過激になって、

凌辱した看守の局部に丸太をぶち込んで殺したり、

“よかちん音頭”という、

いかにも猥歌を歌ったり、

乱暴された女囚が死ぬと、

滝の水が真っ赤に染まったり。

 

舞台的な演出もみられ、

姥捨てにあった老婆が恨み言をいったり、

女囚たちが一般市民たちに罵詈雑言を浴びせられたりするシーンは、

一瞬現実から離れたような効果を見せる。

 

このように、

観客に二番煎じを感じさせないような工夫は見られるが、

やっぱり僕としては1作目の方を上位に置きたい。

 

前作でさそりに目を潰された渡辺文雄が、

前作に続いて憎々しさを発揮。

 

第1作『女囚701号さそり』レビュー

 

 

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