グリーン・インフェルノ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

グリーン・インフェルノ』 原題:The Green Inferno

2013年(米) イーライ・ロス監督作品

 

1983年に日本で公開された残酷映画で、

『食人族』というのがあった。

ドキュメンタリータッチで、

ちょこっと面白い志向もみられた作品でした。

 

この作品もよく似ているなあと思って調べてみると、

『食人族』をモチーフにしているとのこと、

道理で。

 

環境破壊反対派の学生たちがペルーに飛び、

実力行使で開発をやめさせることに成功するが、

帰りの飛行機がトラブルにあい墜落。

生き残った者たちは原住民の村に連れていかれる・・・

 

目ん玉をくりぬいたり、

手足をぶった切ったりするシーンが見せ場だから、

ストーリーなどどうでもいいのだが、

死んだ仲間の口に大量のマリファナを押し込み、

死体を燃やすとその煙で原住民がハイになるという展開は笑った。

 

檻の中に閉じ込められている主人公らを、

檻の外から子供らが蛇で脅かしたりするシーンも失笑。

 

ヒロインが命からがら逃げだして川までたどり着くが、

川の向こうにはヒョウがいて、

さてどうなるのかとみていると見事にスルー。

いやはや。

 

そうたびたび遭難してくる人間もいないだろうに、

普段の食人族さんたちの食糧事情も気になるところ。

 

大資本による環境破壊がテーマかなと思わせといて、

実は何でもなかったりする。

このあたりの監督の迷いの部分が読み取れて可笑しい。

 

最後に一本、背負い投げが決まるのだが、

感心できたのはこのシーンくらい。

やっぱり汚らしいグロテスクなB級作品でした。