『テニス靴をはいたコンピューター』 原題:he Computer Wore Tennis Shoes
1969年(米) ロバート・バトラー監督作品
誰が観ても安心、健全な、
ディズニープロ作品。
財政難でコンピューターの導入ができないある大学。
学生であるカート・ラッセルは、
前にバイトしていた街の実業家のもとに直談判し、
コンピューターを寄付させることに成功。
ある日、
カートが、
調子の悪くなったコンピューターの部品を取り換えていたところ、
回線がショートし、
カートの頭脳にコンピューターのメモリーがインプットされてしまう。
その日を境に、
劣等生だったカートは超天才少年となり、
マスコミからも引っ張りだこの有名人にる。
しかし、
カートにインプットされたデータには、
闇の組織の暗号文まで入っており、
その一部をうっかり口にしたために追われる身となってしまうのだが・・・
急に有名になったため、
調子に乗って天狗になっていたカートが、
仲間の友情に触れて改心するあたりは、
まさにディズニー映画らしい健全さ。
囚われたカートを、
学生仲間で一致協力して助け出すなんてシーンもある。
クライマックスは、
賞金を懸けての大学対抗クイズ合戦になるのだが、
ここで作品のテンポが落ちてしまうのが惜しい。
割と派手目なカーチェイスシーンがあったりして、
見せ場はあるし、
アイディアは面白いんだけど演出力の弱さか盛り上がりに欠けるし、泥臭くなってしまった。
もったいない。
ロバート・ゼメキスあたりが監督してたら、
抜群に面白くなりそうなんだけどな。
1995年にリメイクされているようなんだけれど知らないなあ・・・