サスペリア | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

サスペリア』 原題:Suspiria

1977年(伊) ダリオ・アルジェント監督作品

 

『決して一人では見ないでください』のキャッチコピーが見事だった、

1977年のホラー作品。

 

すっかりレビュー済みだと思っていた本作、

リブログしようと過去記事を探していたのですが見つかりませんでした。

 

先日CSで、

キャリー』(1976)と『サスペリア』の連続放映(吹き替え)で久々に鑑賞したのでいいタイミングだと思いアップします。

 

けたたましい雷雨の中、

ニューヨークからドイツにバレエ留学してきたスージー(ジェシカ・ハーパー)。

 

けばけばしい色彩で彩られたこのバレエ学校の寮に住むことになったスージーだが、

彼女は体調を崩してしまう。

 

この寮では蛆虫が天井から降ってきたり、

盲目のピアニストの盲導犬がバレエ学校の主任教師の甥にかみついたり不気味で不安なことが次々と起こる・・・

 

ということで、

サイケデリックな色彩と音の洪水に心臓をえぐるなどの残酷描写を絡めて、少々無理のある(都合のいい)ストーリーを力業で押し切ってますね。

 

ゴブリンの音楽が相変わらずカッコよく、

残酷描写の合間に描かれる美少女二人の深夜の静かなプールシーンが意外とアクセントになっていたりしてよかったです。

 

ヒロインが、

僕の愛する『ファントム・オブ・パラダイス』で悪魔に魂を売る歌手、フェニックス役でファンになったジェシカ・ハーパーで、

頼りなさげで、でも目力が強い主人公を熱演していました。

 

『キャリー』のあとに続けて鑑賞したので、

『キャリー』の話の展開の上手さと比べて、

こちらは展開がもたもたしているところが目立ってしまった。

 

あっさりとやられちゃう魔女を含めて、

肩透かし的ともいえるラストが待っていますが、

ここまでハッタリをかました演出は嫌いじゃないです。

 

ストーリーの展開よりも、

色と音の洪水に溺れてみるべき作品なんだと思います。

 

 

 

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PART2となっていますが、本作とは何の関連性もない・・・

こちらは断然おススメ!

 

 

 

懐かしい曲がいっぱい!

昭和音楽祭