『暴走パニック大激突』
1976年(日) 深作欣二監督作品
昨日は『狂った野獣』をレビューしました。
それならこちらもアップしておかないといけないでしょうということで、
『暴走パニック大激突』です。
同じ渡瀬恒彦でカーチェイスを見せ場にした東映作品ですが、
『狂った野獣』よりも数か月こちらの方が先に公開されています。
名古屋、滋賀、京都と、
派手な覆面をして銀行強盗を続ける渡瀬恒彦と小林稔侍。
次の標的は神戸の第一勧業銀行(懐かしい・・・)。
準備万端整えて計画通り銀行を襲うが、
逃走中に小林が車に轢かれて死んでしまう。
残った渡瀬は、
行きずりで拾った女杉本美樹と逃亡の旅に出る・・・
クライマックスのカーチェイスシーンまで、
迫力が一直線に盛り上がらず、
渡瀬の色恋のシーンもくどいように思われた。
深作作品だから、
お約束のお色気シーンやら、
ゲイのSMシーンまであります。
たくさんのマネキンの中のヌード写真に倒錯する、
謎の中年男が出てきたり。
サービスシーンはたくさんありますが、
作品の出来としては、
余分なシーンを極力切り落とした感のある、
『狂った野獣』のほうが上出来かなと思います。
ただただ懐かしいのは、
昭和50年代の曾根崎通あたりの風景。
『ダ・カーポ』のコンサート案内看板が出ていたり、
今はもうない『梅田東映会館』なんかが出てきて涙。
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