江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者(1976年版)【R-18】(成人指定) | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


『屋根裏の散歩者』
1976年(日)田中登監督作品

江戸川乱歩の短編小説の2度目の映画化。
日活ロマンポルノとして製作、公開されました。

主演は宮下順子さまと石橋蓮司。
監督は田中登。

時代は大正。
主人公の郷田(石橋蓮司)は、
親の遺産を使いながら下宿「東栄館」で怠惰な生活を送っていた。

何事にも積極的になれない彼は、
屋根裏に忍び込み、
各部屋の天井に小さな穴をあけ、
そこに暮らしている人間たちの生活を覗き見るのが趣味になってきた。

ここにはいろんな人間が住んでおり、
欲求不満気味の有閑マダム(宮下順子様)や、猟奇的なボディペインティングをする若い女性前衛芸術家、不埒な神父など。

ある日、
ピエロの姿をした男と情事にふけっていた宮下順子は、
天井からの視線に気づく。

宮下は次第に倒錯していき、
また覗いていた石橋は想像し続けていた殺人に導かれていく・・・

二人は結局殺人者になってしまうんです。
石橋は原作どおり、
毒薬を天井の穴から下に垂らして男を殺します。

回りの登場人物が次々死んでいく絶望的展開の中、
関東大震災が起こります。

多くの犠牲者が出たこの震災。

生き残るのは、
「東栄館」で女中として働いていた、
劇中ではもっとも不幸と思われた女性。

瓦礫の街となった東京で、
乳房をさらしだしながら地下の水をくみ上げる女中。
その水が次第に血に変わって物語は終わります。

劇中には、
おなじく乱歩原作の「人間椅子」のエピソードが絡みます。
なんとも乱歩らしいドロドロムード。

でも、
嫌いじゃないんです^^
最近、気取ったリメイクされたようですね。
何故だろう、あまり食指が動かない・・・

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