ブルジョワジーの秘かな愉しみ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』 原題:Le Charme discret de la bourgeoisie
1972年(仏) ルイス・ブニュエル監督作品

面白い!
決してハリウッドでは作られない独創的な作品。

ミランダ共和国という国の大使をはじめとした6人の上流階級の男女に、
庭師をしている牧師を加えた7人の人間模様。

なにかというとホームパーティーを開き、
インテリ臭い会話を楽しむ登場人物たち。

ミランダ国は麻薬で儲けており、
その麻薬の件が当局に見つかるんじゃないかと、
全員内心おびえている節がある。

その深層心理と、
ブニュエル監督の宗教批判が、
劇中の夢と交錯しながら進んでいく。

その夢は大概悪夢であり、
表面的には上流階級を気取っている登場人物の、
心の不安定さを表している。

カフェでくつろいでいるマダムたちと同席して、
自分の生い立ちを語る兵士の話はまるで怪談話だ。

そのほか、
思わずゾッとする場面が重なっていくのだが、
普通の映画のように筋を追って観るようには作られていないため、
ブニュエル監督の感性がストレートに伝わる。

牧師の男が、
自分の肉親を殺した男を射殺したのは、
夢なのか現実なのか。

強烈すぎるブラック・ジョークともいえるこの作品。
僕は大好きです!

Le charme discret de la bourgeoisie de Luis Buñuel





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