『ミスタールーキー』
2002年（日）井坂聡監督作品
この甲子園限定で9回1イニング専門の覆面ストッパーミスタールーキー。
昼間はビール会社の営業社員として働いている彼だったが、
ペナントレースも佳境に入ったころ、
酷使もたたって登録抹消。
驚異の粘りを見せる阪神タイガース。
奇跡の逆転優勝に向けてミスタールーキーは復活するのか・・・
相当の人数を動員したであろう、
エキストラのタイガースファンの応援が凄い。
僕も野球ファンで、
時々甲子園球場にも出かけますが、
球場で聴く阪神ファンの唸りにも似た応援は本当にものすごく、
さむいぼ（鳥肌のことを関西ではこう言う）がたつほどなのですが、
この作品の応援はまさにそれ。
本物です。
試合開始前の球場の外の様子など、
試合開始前の興奮を抑えきれない様子がよく出ているし、
試合をはじめとしたグラウンドレベルの描写もよく撮れている。
謎の覆面投手ミスタールーキーを長嶋一茂。
当時阪神の現役選手だった、
藪投手や矢野捕手、広澤選手、八木選手、桧山選手も選手役として実名登場。
独特のイントネーションで関西では有名な吉田元監督や、
元タイガースの田淵氏らが解説者役で登場。
ミスタールーキーの永遠のライバルとして、
東京ガリバース（読売ジャイアンツがモデル）の武藤という選手を、
元ジャイアンツやベイスターズでプレーした駒田氏が演じている。
ご存知の方も多いと思いますので、
ネタバレしちゃいますが、
阪神の代打の切り札に、
なんとランディ・バース氏までが登場。
バース氏のヒッティングマーチにはなぜか感動してしまった。
荒唐無稽な物語で、
ドラマ部分にいささかだれる部分があるのが惜しいですが、
プロ野球の楽しさを伝える作品としてはよくできていると思います。
竹中直人のくどい演技は相変わらず僕は苦手。
腹に一物ありそうな監督役の橋爪功の関西弁もあと一息。
現実世界として、
ミスタールーキーを、
今シーズン投壊状態の我がスワローズに、
ぜひ欲しい人材だと真剣に考えてしまいました。
悔しいけどタイガースの応援は日本一だな。
あ、
それと印象的だったのは、
スタンドからミスタールーキーである夫を見つめる、
鶴田真由のうるんだ瞳。
なつかしの名曲たっぷり
『昭和音楽祭』
スワローズファン集まれ！
『翔べスワローズ！進撃燕軍団！』
こんなのもあります。
『エキサイティング大阪街歩きのブログ』
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