殺し | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


殺し』原題:La commare secca
1962年(伊)ベルナルド・ベルトリッチ監督作品

暗殺の森』や『1900年』などの巨匠、
ベルナルド・ベルトリッチ監督が、
ピエル・パオロ・パゾリーニの脚本を得て完成させた長編処女作です。

公園で殺された娼婦。

その時間帯に公園にいたと思われる若者が、
次々と警察に連行され取り調べを受け証言するが、
どの証言も微妙に食い違い、
なかなか犯人まで捜査が及ばない。

映画は、
その食い違う証言を映像として見せ、
大きな雷と大雨がエピソードのアクセントになる。

一つの同じ時間軸において、
証言する個々の意見が喰い違いをみせるというのは、
黒澤明の『羅生門』を連想させる。

ただ、
『羅生門』の場合は、
その食い違いが大きな謎となり、
その謎が人間の業まで暴いてみせるのだが、
この作品にそこまでの馬力はない。

個々のエピソードも特に面白いといえるものはないが、
ベルトリッチがゲリラ撮影を敢行し、
一般の女性がカメラに気づくなんて言うショットがある。

でも、
ベルトリッチタッチは、
早くもこの処女作から醸し出されていたように思う。

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