だれのものでもないチェレ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

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だれのものでもないチェレ』原題:Árvácska
1976年(ハンガリー) ラースロー・ラノーディー監督作品

いままで、
映画の中でたくさんの薄幸の子供たちを見てきたが、
この作品の主人公チェレは、
どの作品の子供たちより強くて哀しい。

この物語が、
ほぼ史実にのっとって作られているということを聞いて、
胸が締め付けられそうになった。

7歳の少女チェレは孤児。
養育費目当ての農家に引き取られてはいたが、
服どころか下着さえも着させてもらえない。

もちろん、
学校にも行かせてもらえず、
牛追いや荷役などの重労働をさせられていた。

割れたスイカを勝手に食べたということで、
酷い虐待を受け、
チェレはある日、
自分を捨てた母親を探しに農家の家を出る。

が、
すぐに役場の人間に捕まり、
別の家に引き取られていった。

ここでは、
服は着せてもらえたものの、
虐待は一層ひどくなる。

仲良くなった、
下人の老人と仲良くなるり、
教会へ行ったりするが、
そこで憲兵と話していたのを家の者に目撃され、
虐待を密告しているではないかと誤解される。

老人は、
チェレの身代わりのような形で殺され、
荼毘に付される。

そしてクリスマス。
家の者たちは豪華な食事でパーティーをしているのに、
チェレにはパン一かけらも渡さない。

老人と一緒に暮らした馬小屋に籠ったチェレは、
『キリストさん、
私にもプレゼントを頂戴、
わたしにはだれもくれないの・・・」と、
小さな灯を灯して祈るのだが・・・

あらすじを書いているだけで泣きそうになる。
舞台は1930年代、
独裁体制のハンガリー。

過酷なチェレの生き様を象徴するような、
力強いハンガリーの風景。
素朴でとても野趣的だ。

辛いけど、
おススメの作品です。
ワンシーン










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