セレブリティ | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

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セレブリティ』原題:Celebrity
1998年(米)ウディ・アレン監督作品

僕は(ご存知の通り)ウディ・アレン作品が大好きだ。
だが、まれに失望することもある。
この作品は外れだ(泣)

売れない脚本家リーは、
有名芸能人のまわりにひっついて、
彼等の生態を知る。

16年間連れ添った妻とも分かれ、
芸能雑誌の編集者と付き合うようになった彼は、
有名人たちの気ままでわがままな態度に振り回される・・・

登場人物は実に豪華。
ケネス・ブレナーにジュディ・デイビス、
レオナルド・ディカプリオやメラニー・グリフィス、
ウィノナ・ライダーにシャーリーズ・セロンまで出演。

画面は美しいモノクロ画面で、
相変わらずクラシック・ジャズを使用しての雰囲気作りはいいのだが、
いかんせん、人物がさばききれていないのが致命的。
特に興味をひくエピソードもなく、
なんとなく終わってしまう。

オープニング、
飛行機が青空に『HELP』の文字を描き、
これはいいぞとワクワクしたが、
これだけだった。

ラストにもう一度、
『HELP』の文字が映し出されるが、
こちらが『HELP』といいたい気分だった。

ウディ・アレンは作家性が強いだけに、
すこし自分の感性と軸がぶれてしまうと、
とたんにつまらなくなってしまう。

高打率で面白い作品を連発してくれているのには、
違いないのだが・・・

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