ゾンゲリア | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


ゾンゲリア』原題:Dead and Buried
1980年(米) ゲーリー・A・シャーマン監督作品

妙な日本題名に惑わされずに、
一見することをおススメしたい。

脚本がダン・オバノンとロナルドシャセットの「エイリアン」コンビ。
スケールは「エイリアン」ほど大きくないが、
作劇の巧妙さでなかなか面白く、
ショック場面もなかなかのもの。

裏寂しい港町。
風景写真を撮りに来た青年が、
美女に惨殺され、
あるグループにその死にざまを撮影される。

そして、
次々と殺人事件が起こり、
保安官が捜査を進めていくが、
どうやら、ブードゥー教の黒魔術によるゾンビの関与を疑うようになる。

検屍官に遺体の状況などの、
捜査の協力を求めるのだが、
この検屍官が次第に怪しくなり・・・

オープニングのモノクロの寂しげな港町の風景がなぜか気に入った。

特殊技術による残酷場面ももちろん用意されていて、
個人的に一番見てられなかったのが、
看護師が瀕死の患者の眼玉に注射針を突き刺すシーン。
思わず「ギャッ」となりました。

死体の復元をするときに、
検屍官がかける音楽が、
スタンダードジャズの「ムーンライト・セレナーデ」
心地よいジャズが恐怖のメロディーに変わります。

ゾンビのイメージというと、
青い顔してゆっくり動き、
人間をかじってばかりのイメージがありますが、
この作品のゾンビは、
普通の人と変わらないから怖い。

そして特筆すべきはラスト。
どんでん返しが見事に決まり、
主人公同様、あまりにも絶望的な結末に呆然となります。

食傷気味のゾンビものですが、
作劇次第ではまだまだ面白い作品が作れそうですし、
現れそうです。

過去と現在が交錯する場面が、
もっとうまくできていたらなとそこだけ少し残念。

でも、注目してほしい作品です。

予告編

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