『フィラデルフィア・エクスペリメント』 原題:The Philadelphia Experiment
1984年(米) スチュアート・ラフィル監督作品
もともと僕は、
安易なタイムスリップものが好きではない。
好きではないというか、飽きてしまったというか。
ひょんなことから(この表現からしてなんだかね)過去(または未来)にタイムスリップしてしまった主人公が、そこでの生活に苦労する。
タイムラグによるカルチャーショック場面が散見されて、
終わりはひょんなことから元に戻ってハッピー・エンド。
多いですよね、こんな作品。
本作はその拡大強化版。
当時、ナンシー・アレンが出ていたので観に行きました。
第2次大戦中、
敵のレーダーから見えなくする実験を行っていた、
米軍の戦艦。
その実験中に、
戦艦自体が消えてしまい、
乗組員のデヴィットとジムが海へ飛び込む。
二人は1984年にタイムスリップ。
どうやら、この時代にも例の実験が行われているらしく、
1943年と1984年の間の時空に穴が開いてしまい、
街もろとも時空の彼方へ吸い込んでしまっていた。
科学者から実験のことを知らさせたデヴィットは、
自ら時空の穴に飛び込み、
1943年の戦艦での実験に使われていたブレーカーを切断することになる・・・
まさに荒唐無稽。
1984年に現れたデヴィットを、
警察や軍が死に物狂いで追い詰めるのがなぜか不自然。
ナンシー・アレンは何となく現れて、
なんとなく主人公と恋愛関係になっちゃうし。
ちなみに、主人公デヴィットを演じるのは、
傑作「ストリート・オブ・ファイヤー」の主人公を演じたマイケル・パレです。
大芝居といっていいくらいの熱演です。
当時ファンだったナンシー・アレンは、
可愛かったけど、見せ場が少なくて残念。
でも、
いろいろスタントシーンなどを多用して、
スケールを大きく見せようと、
いろいろ工夫をしているところは認めたい。
カーチェイスシーンもなかなか魅せる。
現在ならCGですましてしまうでしょうね。
デヴィットが時空の穴に飛び込む場面は、
キューブリックの「2001年宇宙の旅」のスターゲートの場面を連想しました。
同じように戦艦が消えてしまう作品で、
「ファイナル・カウント・ダウン」というのもありました。
時々混同するのです。
タイム・スリップものは、
形をいろいろ変えて現在でも作られ続けているが、
ゼメキスの「バック・トゥー・ザ・フューチャー」のように、
細かいところまで作りこんでくれないと、
ほんとに飽きますよね。
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