御園ユニバース | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



御園ユニバース
2015年(日)山下敦広監督作品

僕のごひいきの二階戸ふみが出てて、
舞台が大阪であろうとしか予備知識がなかったが、
意外と面白かったので採りあげることにしました。

刑務所から出所してきた日に、
何者かから襲撃され、記憶をなくす主人公茂雄。

歌以外自分の名前すら忘れてしまった茂雄は、
カスミに拾われる。

カスミは中卒で音楽スタジオを経営
(音楽スタジオといってもカラオケボックスのようなもの)
偶然見た茂雄の歌唱力を見て、
バンド「赤犬」に強制参加させる。

何が何だかわからないまま、
ワンマンライブ出演することになった茂雄だが、
徐々に記憶がよみがえってきて・・・

まず、バンドがいいね。
歌謡曲バンド。
かっこいいんだ。

ちょっと芋っぽい、
二階堂ふみも、相変わらずいい。
大阪弁も無難にこなしている。

ただ、
「円卓とコッコひと夏のイマジン」でも感じたことだが、
ネイティブな大阪弁じゃないところが少し気になった。
キツイんですよね、言い方が。
大阪弁、もっと優しいよ。

主人公の茂雄を演じた渋谷すばる君って、
関ジャニの子だったんですね。
知らんかった・・・(このレベルです)
この子と、鈴木紗理奈の大阪弁はよかったです。

ロケは弁天町あたりでやってたようです。
コテコテの大阪にならなかったのもよかった。

そして、
ライブ会場になる「御園」

40代後半以降生まれの大阪人なら、
あの何とも言えぬ隠微なCMを覚えているに違いない。

もともとはキャバレーだったのだが、
2011年に閉館して、
今はサブカルチャーの発祥地となっているらしい。

物語のテンポもよく、
気分よく見られるが、
後半の展開はちょっと無理があったし強引だったな。
もうすこし丁寧に演出すれば、
ひょっとして感動したかもしれない。
悪い組織との絡みは不要だったのではと思う。

でも面白かった。
最後に、
昔深夜によく流れていた、
「御園」のCMをおまけに・・・




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