ケンタッキー・フライド・ムービー | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



ケンタッキー・フライド・ムービー』 原題:The Kentucky Fried Movie

1977年(米) ジョン・ランディス監督作品


桂米朝師匠が亡くなられました。

落語も愛する僕にとって何か気が抜けた感じです。

そんなときにこんな下品な作品を紹介するのは不謹慎かなと感じつつも、

あえて紹介させていただきます。


これはアメリカの下ネタ大全集ともいうべき、

スラップスティックナンセンスオムニバスギャグ映画です。


全編ストーリーらしいものはなく、

一つ一つ短いギャグが何の脈絡もつづられていきます。


思春期の頃の少年少女のニキビ油を採取し、

エネルギー問題を解決しようとする話や、

ワイドショーのレポーターとの回線がつながらず、

レポーターが鼻くそをほじる話など、

どうでもいい話がこれでもかというくらい紹介されます。


映画やコマーシャルのパロディも満載で、

「燃えよドラゴン」のパロディは結構笑えます。

ブルース・リー風の男と悪の総裁との戦いはよくできてると思いました。


架空のパニック映画の予告編や、

セックス指南のレコードの話などもある。


僕が気に入っているのは、

死者の権利の話で、

ミイラ化した子供がいつまでも埋葬されず、

家庭生活を営んでるエピソードと、

大統領暗殺すごろくのエピソード。


正直、

アメリカ人の笑いの感覚と、

我々日本人の感覚の違いで、

ちっとも笑えない話も多いが、

そのエネルギーには圧倒される。


カメオ出演のような形で、

「女王陛下の007」1作のみで、

ジェームス・ボンド役を降板したジョージ・レーゼンビーや、

ドナルド・サザーランドがコメディ演技をしている。


ジョン・ランディス監督は、

この後、

「アニマル・ハウス」や「ブルース・ブラザース」で大成功を収め、

マイケル・ジャクソンの大ヒットミュージックビデオ、

「スリラー」を監督します。


ひょっとしたら、

まったく笑えないひともいるかもしれませんが、

アメリカ版「ひょうきん族」を観る感覚でご覧になったらいかがでしょう。

話のネタには困らない作品だと思いますよ。

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