がんばれベアーズ大旋風 | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

がんばれベアーズ大旋風』 原題:The Badnews Bears Go to Japan

1978年(米) ジョン・ベリー監督作品


公開当時、

映画雑誌の「ロードショー」や「スクリーン」で酷評されていたため、

ベアーズファンの僕としては怖くて劇場に行けなかったのだが、

DVDなら観てもあきらめがつくだろうと思い、

製作から30年以上してからようやく観ることにしたのですが、


オープニングのパラマウント社のおなじみのマークが、

富士山をあしらっているところに少しニヤリとしながら観始めると、

やがてアニメーションでタイトル~スタッフ~キャストと紹介される。


このアニメーションからして、

西洋人から見た古いステレオタイプの日本が暗示されていやな予感がしました。


アメリカで2位だったベアーズが日本に遠征することとなるのだが、

(なぜ優勝チームでないのか不明)

このマネージメントを引き受けたのがトニー・カーティス。

今回は子供たちではなくカーティスが主演という扱い。


マネージメントを引き受けたものの、

金のないカーティスは、

子供たちをだしにして

変なプロレスやテレビの歌合戦で稼ごうとする。


いろんな作品でうんざりするほど見せられた、

生活習慣の違いによる蔑視的なギャグには不愉快にさせられるし、

パチンコ屋の娘の芸者(?)の日本娘と看板選手のケリーとの恋愛描写なども、

幼稚すぎてあきれるばかり。


日本チームがわりとまともに描かれており、

ちょっと変なところもあるが若山富三郎の監督も、

少しいいところをみせる。


緊迫したゲーム場面はなく、

大人の事情に終始した筋立てがつまらなくなった最大の要因だろう。


公式戦が乱闘騒ぎで中止になった後、

子供たちだけで草野球を楽しむエンディングで救われた気分になるが、

どうしてもシリーズのヒットにあやかったひどく安手の作品という印象はぬぐえませんでした。


子供たちも大分変わってしまった。

前作までとは全く違う作品として僕の中では記憶することにします。


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