アントワーヌとコレット(二十歳の恋より) | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



アントワーヌとコレット』 原題: Antoine et Colette

1962年(仏) フランソワ・トリュフォー監督作品


5つの都市それぞれの街でおこる恋愛劇のオムニバス映画、

「二十歳の恋」のフランス編で、トリュフォーが監督している30分弱の短編。

傑作「大人はわかってくれない 」の後日談ということになっています。


かつて少年鑑別所に送られたアントワーヌだったが、

今は社会復帰して、

レコード会社(フィリップス)で働いている。


かつての悪友とともに、

クラシックの演奏会に出かけるが、

そこで美しい少女コレットと出会い、

アントワーヌは一目惚れ。


声をかけ、

次第に仲良くなり、

コレットの家族にも紹介され、

夕食をいっしょにとることに。


完全にコレットに惚れちゃったアントワーヌは、

コレットの家の向かいに引っ越してくるのだが・・・


トリュフォーの実体験に基づいた物語だが、

いやあ、切ない。

女性は怖いね。

気をもたせるだけもたせて、

そりゃないよって感じで、アントワーヌに同情してしまいました。

あんな気まずい展開。


細かいカット割り、

見事なワイプ処理など、

トリュフォーの職人技がさく裂してます。

さりげなく前作とリンクさせるところなどは名人芸。


オムニバスの中の小品ですが、

とても面白くできています。


傷心のアントワーヌ。

さらに後日談「夜霧の恋人たち」に続いていきますが、

それについては次回に・・・


アントワーヌとコレット・夜霧の恋人たち〔フランソワ・トリュフォー監督傑作選2〕 [DVD]/日本ヘラルド映画(PCH)
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