ヘルハウス | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます




ヘルハウス』 原題:The Legend of Hell House
1973年度(英) ジョン・ハッフ監督作品

ホラー映画には「呪われた家」ものだけで、
ひとつのジャンルができるほどいろいろあり、
古くはロバート・ワイズ監督の「たたり」や、
ホームドラマ的な要素が強いが、
トビー・フーパーの「ポルター・ガイスト 」、
屋敷ではないがホテルに悪霊が棲み着くキューブリックの「シャイニング 」、
実話ベースが売り物の「悪魔の住む家」などいろいろありますが、
面白さという点では、この作品を一番にあげたいと思います。

4人の男女が、呪われた家を調査するために
屋敷に乗り込む序章から、
画面には日付と時間が表示されてドキュメンタリー風にはったりをきかせている。

4人の中の一人の若い女性は霊媒師で、
屋敷に住む悪霊と交信を試みたりするとポルターガイスト現象が起こり、
シャンデリアが落ちてきたりする。

中心になってこの屋敷を調べるのは物理学者の教授で、
身の回りに起こる怪奇現象を科学的な力で解明しようとする。

もう一人の男は、
20年前に同じような依頼でこの屋敷を調べようとしたグループのうちの、
生き残りの一人。
時折前回の恐怖がよみがえり錯乱したりする。

この棲み着く悪霊が残忍な上にスケベ。
色仕掛けでこの調査を妨害したりする。

ジョン・ハッフ監督の演出は、
最初から最後までだれることなく、
強烈なショック場面を時折まじえながらの見事な演出。
悪霊の正体をわからせるまでのお話の進め方も、
どんでん返し的で見事。
理にかなっています。

終わらせ方もぐたぐた説明過多にならず、
スパッと終わらせて歯切れがいい。
もちろん、恐怖の盛り上げ方も天下一品。
面白怖い!

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