ガス灯 | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます




ガス灯』 原題:Gaslight
1944年度(米) ジョージ・キューカー監督作品

この作品でイングリット・バークマンは、オスカー主演女優賞を受賞しました。
大熱演です。

有名な歌手だった叔母に育てられたバーグマン。
バーグマンがまだ小さいとき、その叔母は何者かによって殺された。
有力な手がかりもなく事件は迷宮入りへ。

殺人現場となった屋敷は長い間住むものはおらず、
幽霊屋敷状態になっていた。

大人になったバークマンは歌のレッスンを受けていたが、
自分には歌の才能がないと悟り、
気分転換に旅行に出ることになする。

そこで猛烈に求愛してきたシャルル・ボワイエと結婚することとなり、
ボワイエの提案で叔母の遺産である殺人事件のおきた屋敷で暮らすようになる。

それから次第にバークマンが物覚えが悪くなったり、
物忘れが激しくなっていく。
そして夫ボワイエの一言一言で精神的に追い詰められていく・・・

疑念が少しずつ確信に変わっていくパターンの作劇で、
勘の鋭い人なら、ははぁんと中盤くらいで展開がわかってくるでしょう。
それでも、自分は狂ったのではないかという状況を逆手に取ったクライマックスは、
なかなか迫力あり。

雇っているメイドが耳が遠いという設定もうまいし、
ジョセフコットンふんする刑事の絡み方も面白い。

タイトルの「ガス灯」が事件を解く鍵になっているのも、
うまいなあと思ってしまいます。
舞台はロンドンなんですが、
ロンドンの夜といえばやっぱり霧がよく似合います。
霧とガス灯、雰囲気満点ですね。



でもやっぱり一番の見ものは、
バークマンの大熱演です。





ミステリー映画として見ると、
お話の底が途中で割れちゃう感がありますが、
まあまあ及第点で、最後まで話がもたれないのがよろしいです。
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