ナイアガラ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます




ナイアガラ』 原題:Niagara
1953年度(米) ヘンリー・ハサウェイ監督

今日ご紹介させていただく作品は、
マリリン・モンロー初のカラー主演作品となった、
「ナイアガラ」という、サスペンス映画です。
この作品で、モンローはとんでもない悪女を演じます。
小悪魔的とか言うんじゃなくて、本当の悪女です。



世界的にも有名な観光名所、ナイアガラの滝。
その近くのロッジでモンロー夫妻は宿泊している。
しかし、モンローは浮気をしているようだ。

そしてモンローは、夫(ジョセフ・コットン)が精神的に弱っていることを、
他の宿泊客に吹聴し、浮気相手に夫の殺人を依頼して、
その死を夫が自殺したように見せかける・・・

一応、サスペンス・スリラーなので、
これからご覧になられる方のためにストーリーはここまでにしておきますが、
スリラーとしては、ちょっと先の展開まで読めてしまうので、
お話としては弱いです。

この作品の見所は、
モンローの映画史上最長の後ろ姿の歩行シーン、
後に「モンローウォーク」といわれるシーンです。

道行く男性、他の女性と踊っている男性までもが、
モンローの一挙一動に釘づけになります。
さりげない仕草が可愛いんですよね。

それからもうひとつの見どころ、
というか、主役はこれかもしれません、
ナイアガラの大自然です。
行ったことはないですけど、知ったかぶりができそうなほど、
観光ムードがありました。

モンローの夫を演じるジョセフ・コットン。
この人、ヒッチコックの「疑惑の影」でもそうでしたけど、
何を考えているのかわからない表情の怖さがありますね。

クライマックスは、燃料切れで操舵ができなくなったボートが、
滝に向かって漂流する場面。
このシーンはなかなかのもので、
サスペンスが盛り上がります。

前半にいろいろ伏線を張ったものの、
全部拾い上げきれてない感じが残りました。
音楽や鐘の音、メッセージのやりとり。
ヒッチコックならもっと面白かっただろうな。

全体として、出来栄えはもう一つと思うのですが、
興味のある方はどうぞ。
できるだけ、大画面でのご鑑賞をお勧めします。

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