ロッキー3 | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
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ロッキー3』原題:RockyⅢ
1982年度(米)シルヴェスター・スタローン監督作品

このシリーズ、この作品あたりからおかしくなってきた。
第一作「ロッキー」は、下町純情青春物語の傑作でした。

続く「ロッキー2」も、一作目のなぞり直しであるところがあるにせよ、
ドラマとしては手堅くまとめられていて、まあ面白かった。
昏睡状態から覚めたロッキーの妻エイドリアンの
「Win]
というセリフは、鳥肌が立つほどだった。

それから3年くらい経って出来たのかな。
スタローンは何を勘違いしたのだろう。
全く感動できなかった。

前2作に比べ、スタローンの肉体改造の成果はすごく、
まさにマッチョ、筋肉ムキムキマンである。

そのムキムキロッキーが、かつての好敵手アポロと海岸を走る場面。
これでもかというくらいの筋肉の描写で、
おまけに二人が抱き合ったりするもんだから、
どうしても「ゲイ」を連想してしまい、気持ち悪かったです。

また、シリーズにぴりっとしたスパイスを効かせていた、
老トレーナーミッキーは、途中で死んでしまうところも、
あれあれ・・・という感じです。

新しい挑戦者である、クラバーにかつてのハングリーだった頃のロッキーをダブらせようとしたのだろうが、どうもピンとこないし、
そのハングリー精神を取り戻すのが、妻エイドリアンの一言だというのも、
ドラマ的に大変弱い。

プロレスラー、ハルク・ホーガンとの一戦なども、
おまけとして挿入してあるが、
これこそ作品を更に軽くしてしまっている。

期待して劇場にいって、がっかりして劇場をあとにしたのも、
遠い過去ですが、
これだけは言えます。
シリーズは2作目で終わらせるべきだった。

が、そのすべての総決算となった、
ロッキー・ザ・ファイナル」は良かったんですよね。

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