『錨を上げて』原題:Anchors Aweigh
1945年度(米)ジョージ・シドニー監督作品
今日も無邪気に楽しいミュージカル。
ジーン・ケリーとフランク・シナトラが初共演。
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同名の行進曲は誰もが聴いたことがあるでしょう。
この作品が好評で、4年後に「踊る大紐育」が作られることになります。
休暇をもらった水兵が彼女を求めて街に出て、
歌って踊ってハッピーエンドというのは、
ほぼ「踊る大紐育」と同じ。
「踊る~」がニューヨークだったのに対し、本作はハリウッド。
「踊る~」が3対3の恋愛劇だったのに対し、本作は2対2になっています。
でも、こちらの方がドラマ的に工夫されている。
ミイラ取りがミイラになってしまうという妙な三角関係が面白い。
今ならW・アレンがつくりそうな題材ですね。
見せ場にもいろいろ工夫が凝らされています。
特に楽しいのは、ジーン・ケリーがアニメトムとジェリーでお馴染みの、
ジェリーとタップを踊るシーン。
ほんとによく出来ています。
ゼメキスの「ロジャー・ラビット」にも負けてません^^
20台のピアノで演奏されるハンガリア狂詩曲も圧巻。
名音楽家のホセ・イトゥルビが、本人役で登場。
フランク・シナトラとの噛み合わない会話のシーンは笑えます。
水兵に憧れる子役も可愛い。
歌が上手いんです。
1945年7月に公開。
と、いうことはこの作品が公開された1ヶ月後に、
日本は無条件降伏することになるんですね。
米軍の自信に満ちあふれた描写が、
米国民に戦争の勝利を確信させたことでしょう。
日本がどん底だった時代に、こんな作品を作っていた・・・
ドラマ部分に、いろんな挿話を詰め込んだせいで、
143分というやや長尺になってしまったのは、
痛し痒しというところ。
ただ見せ場は本当に満載で、
ラストの大ハッピーエンドも嬉しい。
未見の方には、ぜひオススメしたい作品です。
★ジーン・ケリーならこちらもオススメですよ!
雨に唄えば
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