錨を上げて | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

$あの時の映画日記

錨を上げて』原題:Anchors Aweigh
1945年度(米)ジョージ・シドニー監督作品

今日も無邪気に楽しいミュージカル。
ジーン・ケリーとフランク・シナトラが初共演。
href="http://stat.ameba.jp/user_images/20130824/14/hal-9000hn/ec/e9/j/o0250020012659589627.jpg">$あの時の映画日記
同名の行進曲は誰もが聴いたことがあるでしょう。
この作品が好評で、4年後に「踊る大紐育」が作られることになります。

休暇をもらった水兵が彼女を求めて街に出て、
歌って踊ってハッピーエンドというのは、
ほぼ「踊る大紐育」と同じ。
「踊る~」がニューヨークだったのに対し、本作はハリウッド。
「踊る~」が3対3の恋愛劇だったのに対し、本作は2対2になっています。

でも、こちらの方がドラマ的に工夫されている。
ミイラ取りがミイラになってしまうという妙な三角関係が面白い。
今ならW・アレンがつくりそうな題材ですね。

見せ場にもいろいろ工夫が凝らされています。
特に楽しいのは、ジーン・ケリーがアニメトムとジェリーでお馴染みの、
ジェリーとタップを踊るシーン。
$あの時の映画日記
ほんとによく出来ています。
ゼメキスの「ロジャー・ラビット」にも負けてません^^

20台のピアノで演奏されるハンガリア狂詩曲も圧巻。
名音楽家のホセ・イトゥルビが、本人役で登場。
フランク・シナトラとの噛み合わない会話のシーンは笑えます。

水兵に憧れる子役も可愛い。
歌が上手いんです。

1945年7月に公開。
と、いうことはこの作品が公開された1ヶ月後に、
日本は無条件降伏することになるんですね。
米軍の自信に満ちあふれた描写が、
米国民に戦争の勝利を確信させたことでしょう。
日本がどん底だった時代に、こんな作品を作っていた・・・

ドラマ部分に、いろんな挿話を詰め込んだせいで、
143分というやや長尺になってしまったのは、
痛し痒しというところ。

ただ見せ場は本当に満載で、
ラストの大ハッピーエンドも嬉しい。
未見の方には、ぜひオススメしたい作品です。

★ジーン・ケリーならこちらもオススメですよ!
雨に唄えば
踊る大紐育

ペタしてね読者登録してねフォローしてね

錨を上げて [DVD]/ファーストトレーディング

¥421
Amazon.co.jp

映画プレミアパンフレット 「錨を上げて(新世界出版社版)」 監督 ジョージ・シドニイ 出演 フ.../アットワンダー

¥価格不明
Amazon.co.jp

錨をあげて / 世界のマーチ名曲集 第2集/ユニバーサル ミュージック クラシック

¥1,500
Amazon.co.jp