![$あの時の映画日記](https://stat.ameba.jp/user_images/20130509/18/hal-9000hn/ed/71/j/t02200305_0242033512532351088.jpg?caw=800)
『アリスの恋』原題:Alice Does't Live Here Anymore
1974年度(米):マーティン・スコセッシ監督。
マーティン・スコセッシ監督の作品って、面白いんですけど気分が重た~くなるイメージありませんか?
「タクシー・ドライバー」然り「レイジング・ブル」然り「グッド・フェローズ」然り。
でも、この作品はとってもチャーミング。
気分爽快にさせてくれます。
少女の頃、歌手を目指していたアリスも35歳になっていた。
反抗期になりかけの男の子と夫と3人暮らし。
アリスは生活の全てを夫に頼りきっていた。
そんなアリスの夫が交通事故で死んでしまう。
残された財産も僅か。
アリスは息子のトミーを連れて、車で故郷モンタレーを目指す。
途中の街では、職探し。
安いモーテルに泊まりながらの生活。
歌手として雇ってくれるバーが見つかる。
いいよってくる男もいるが、問題あり。
アリスはそんな街からも逃げ出してしまう。
次の街ではウェートレス。
休む間もない忙しい店で、アリスは離婚歴のあるデヴィッドと出会い、
たちまち恋に落ちるのだが・・・
主役のアリスを演じたエレン・バースティンがいい!
前作は「エクソシスト」
悪魔に取り憑かれたリーガンの母親役でした。
怒り、泣き、笑い、悲しみ、
全身を使っての演技に引き込まれます。
オスカー受賞も納得ですね。
今は、アクターズ・スタジオの学長を務めているそうです。
反抗期のトミーが最後まで改心しないのもいい。
最後にいい子になっちゃうと、物語として出来すぎですもんね。
そのトミーの友達(ガール・フレンド?)として、
ジョディー・フォスターもちょこっと顔を出しています。
この頃から、こまっしゃくれた演技してます、ポイントですね。
(ジョディー・フォスターです)
ハーヴェイ・カイテルは相変わらず怪しい役で登場。
ミーン・ストリートの下地は出来上がっていましたね。
クリス・クリストファーソンも適役。
ギターを弾く姿はカッコいい。
ロック好きのトミーには「音楽の趣味は最低」とか言われたりしますけどね。
何故、アリスは歌手になる夢を捨ててしまったのか。
女性にとって、結婚とは夫に頼ること?
男に頼るって?
女性の自立って何?
旅を続ける中、アリスも息子も成長していきます。
隠れたロード・ムービーの傑作。
オススメでございますよ!
(予告編)
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