最後の晩餐(’73) | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます

諸般の事情によりしばらくアメブロより遠ざかっていました。

にもかかわらず訪問&ペタを残していってくださった皆様。

本当にうれしかったです。

さて、久々に映画のレビューをしてみたいと思います。


あの時の映画日記

今回は1973年度のフランス映画。

ひょっとしたら私が今まで見た中で、一番グロテスクな映画だったかもしれないし、これからもこれ以上の映画には出会うことがないのではとまで思ってしまう作品です。


マルコ・フェレーリ監督作品。

『最後の晩餐』


物語は最初は穏やかに進んで生きます。

比較的裕福な男たち4人がある館に集まります。

そして高級食材を使い、連日連夜おいしいものを食べ続けようとします。


そして美しい女性まで呼び入れてまさに酒池肉林の世界。


ただ、観続けていくうちにだんだん様子がおかしくなってきます。

でてくる料理はどれもよだれの出そうなすばらしいものばかり。

食べて、食べて、食べて・・・


そんなに食べ続けると当然生理的におかしくなってきますよね。

それでもかまわず男たちは食べ続けます。

このあたりからはもうグロテスクな場面の連続。


満腹で食べられないのに、無理やり喉に通して食べていく。

形相も恐ろしい。


彼らは死ぬために食べ続けるのです・・・


いやあ、ほんとにすごい映画でしたよ。

最近のテレビのバラエティ・グルメ番組がなんだか皮肉に見えてしまいます。

出演者も豪華です。

マルチェロ・マストロヤンニ、ウーゴ・トゥニャッツイ、ミシェル・ピッコリ、さらにはフィリップ・ノワレまで(ニューシネマ・パラダイスの映写技師役でおなじみですね^^)出演しているんです。


ジャンル分けするとすれば、コメディになるのかな。

皮肉に満ちたグロテスクなブラック・コメディ。


奇怪な映画ですが未見の方はどうぞご覧ください。

お勧めしますよ。


がちゃん。

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