私は中学生の時、、「勝手にシンドバット」を聴いて以来サザンオールスターズのファンです。
「思い過ごしも恋のうち」「いとしのエリー」「C調言葉にご用心」等を聞いていくうち、洋楽以外では始めてLPレコードを買った思い出があります。
その後もシングル、アルバムとヒットを飛ばし続けていたサザンオールスターズ。
特に、リーダー桑田佳祐の天才的とも言える才能は誰もが疑う事はないでしょう。
その桑田さんが映画を撮る、
という事で私は前売り券まで買って観に行きました。
1990年度(日)
桑田佳祐監督作品。
『稲村ジェーン』
物語の舞台は、湘南稲村ケ崎。
時代は’60年代。
伝説の大波を待ちわびるサーファー達の、恋と青春の物語。
主要キャストには、加勢大周、的場浩司、清水美砂。
場面ごとにサザンサウンドが流れ、特にダイハツミゼットで主人公が疾走する場面で流れる「希望の轍」や主題歌の「真夏の果実」が秀逸。
音楽映画としてはこれでいいのかもしれませんが・・・「映画」としては退屈。
起承転結がなく、素人監督がよく陥ってしまうどこを撮っているのかわからない手持ちカメラでの撮影。
本人は実に気持ちよく演出しているつもりなんだろうが、まるで映画としての体をなしていないのです。
伝説の大波を待つというストーリーもどこかで観たよう。
それなりに素晴らしい案はあったんでしょうけど、ちゃんとした監督に任せるべきだったんじゃないかと思います。
音楽シーンは素晴らしいのですから。
そうすれば、本来2時間40分であった作品を40分もカットせず公開できたんじゃないかと思います。
少々辛口の評価ですが、これはサザンの音楽を愛するが故なんです。
同じサザンが音楽に参加した映画では「アイコ十六歳」 や「モーニング・ムーンは粗雑に」のほうが面白いです。
次にもし監督する事があるとするならば、もう少し演出の勉強をしてほしいと思います。
がちゃん
残念ながらDVDの発売はないようです。
VHSとLDはかつて流通していたようです。
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