ゴジラ対へドラ | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


あの時の映画日記
この作品が、私のゴジラデビュー作です。

大暴れする悪者怪獣を、人間の味方ゴジラがやっつける痛快作品を期待していたのですが・・・

1971年度(日)

製作総指揮、田中友幸。

坂野義光監督作品。

『ゴジラ対へドラ』


シリーズ中、最も異色作なんじゃないでしょうか。

(全作品観ている訳じゃありませんが)


当時、最大の社会問題になっていた「公害」

光化学スモッグやヘドロが深刻で、連日新聞を賑やかしていたのを覚えています。

(実際に光化学スモッグで子供達が何人も倒れた)


こういう時代背景を元に生まれた公害怪獣「ヘドラ」。

ヘドロから生まれたという事で、その造型も異彩を放っています。

例えば、へドラの目の部分は女性器を意識させるようなデザインを目指したとのこと。


あの時の映画日記
そして、サイケデリックな色彩の洪水。

若者達の怪しい描写、人間の皮膚が焼け爛れたり、白骨化したりととても子供向けとは思えない描写が連続していました。


そして、クライマックスになる2大怪獣の決戦場面も、ゴジラがへドラの目をぶち抜いたりゴジラの皮膚がただれたりと陰惨な戦いです。


あの時の映画日記

劇中アニメによる抽象的な社会描写や、監督自身による水中撮影など、円谷英二亡き後の新体制のなみなみならぬ意欲が感じられる作品です。


だが、子供の観客に配慮してか、ゴジラが空を飛んだりします。

ひねくれた少年だった私は、なんて子供だましの演出なんだと思ったモンです。


怪獣「ヘドラ」は人間が作り上げた公害によって生まれた怪獣。

ラストシーンではゴジラは地球を汚した人間に対して怒りの表情を見せます。


シリーズの中でも異色中の異色であるこの作品。

また見直してみたら、新たな発見があるかもしれません。


がちゃん

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