フル・モンティ | あの時の映画日記~黄昏映画館

あの時の映画日記~黄昏映画館

あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます


あの時の映画日記
1997年度(英)

ピーター・カッタネオ監督作品。

失業中で生活が苦しい男達が、ストリップで人生一発逆転を目論む奮闘ぶりを描いた、

『フル・モンティ』


イギリス北部の街。

かつては鉄鋼で栄えたこの街も、今は不況で失業者があふれている。


ガズ(ロバート・カーライル)もそのうちの一人。

共同親権を得るための養育費700ポンドが払えずに、元妻のマンディ(エミリー・ウーフ)に息子のネイサン(ウィリアム・スネイプ)を奪われそうになっている。


ガズは親友のデイブ(マーク・アディ)を誘って閉鎖された鉄工所から鉄柱を盗もうとするが失敗。


途方にくれるガズが、人気の男性ストリップグループの巡回ショーにもぐりこみそこですごいものを目にする。

それは女性客達の熱狂振りだった。


「これだ!」とヒントを得たガズは、やはり生活苦でガス自殺しようとしていたロンパー(スティーブ・ヒューイソン)を誘い男性ストリップを始めようとする。


しかしダンスの経験が乏しいガズはコーチとして社交ダンスの心得のある元上司ジェラルド(トム・ウィルキンソン)を向かいいれる。

相変わらず上司風を吹かすジェラルドだったが、家では妻に失業した事を妻に言い出せずにいた。

何も知らない妻はクレジットカードで相変わらずの買い物三昧。


残りのメンバーはオーディションで。

ブレイクダンスが得意な黒人ホース(ポール・ハーパー)。

しかし年のために足元がおぼつかない。


そしてリズム音痴だが、一物だけは人並み以上の立派なものを持つガイ(ヒューゴ・スピアー)。


そして6人揃い猛練習が始まった。


あの時の映画日記

最初は父親達の奇異な行動に反感を感じていたネイサンも、これが自分への愛のためであることを知って音楽係を買って出る。


あの時の映画日記



やがて6人の男達がストリップの練習をしている事が街中の知る事となり、ガズたちは嘲笑の対象となる。

若くてマッチョな男性ではなく、中年男達のストリップ。

好奇な目で見られることは当然だった。



問題もあった。

会場を借りる事ができるのか。

観客は入るのか。

そして、パフォーマンスを6人の男達は演じることが出来るのか。


一生懸命頑張る男達の姿が滑稽で悲しいです。

その悲しさは絶望的な悲しさでなく、希望の光の通過点に見える悲しさです。

そして、まさに裸になった男たちの痛快なラストを迎えます。


未見の方がおられたらどうぞ御覧下さい。

面白いです。


がちゃん

フル・モンティ [DVD]/ロバート・カーライル,トム・ウィルキンソン,マーク・アディ
¥1,490
Amazon.co.jp

ペタしてね

クリック応援よろしくお願いします!

↓   ↓    ↓    ↓

人気ブログランキング   にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
にほんブログ