シャイニング | あの時の映画日記~黄昏映画館

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あの日、あの時、あの場所で観た映画の感想を
思い入れたっぷりに綴っていきます



あの時の映画日記


《2001年宇宙の旅》が宇宙映画に占める位置を《シャイニング》は恐怖映画に占めた!


と、ニューズウィーク誌に言わしめたスタンリー・キューブリック監督、1980年度作品。


『シャイニング』




《2001年宇宙の旅》で宇宙飛行士は別の生き物になったが、《シャイニング》でジャック・ニコルソンは別の人間になる。


ニコルソンの役は元教師で現在は売れない作家ジャック・トランス。


妻のウェンディ(シェリー・デュバル)と7歳になる息子ダニー(ダニー・ロイド)を連れて雪に閉ざされた由緒あるホテルに冬の間、管理人として雇われる。




ホテルのマネージャー、ウルマン(バリー・ニルソン)は前の管理人一家の事件を彼に聞かせる。


2人の小さな娘を斧で惨殺し、妻を射殺し、自分はショットガンで頭を吹き飛ばして自殺した。


おそらく孤立と孤独から気が触れたのだと思う・・・と。




そのとき、自分にはそんな心配は無用だと笑うニコルソンの顔と、後にホテルに棲みつく悪霊にとりつかれたニコルソンの顔との変貌振りは、今でも私に寒気を感じさせる。




これは恐怖と共に知性を感じさせる映画である。


タイトルの《シャイニング》とはダニー少年の持つ超能力の事である。




キューブリックのカメラはそれ自体悪霊のように、三輪車で廊下を走るダニー少年や、夫から逃げるウェンディを追っていく。




パニックや恐怖がこのような奇妙なリズムで振付けられた事はない。


不協和音の咽ぶようなサウンドトラックは魅惑的であり、同時に恐怖を呼び起こす素晴らしさを持っている。




あちこちに張られている伏線の妙。




時折現われる双子の少女の霊。




真っ赤な血の洪水の悪夢(シャイニング)を恐れるダニー。




あの時の映画日記


家族との断絶より悪霊のたまり場であるバーで酒を飲むニコルソン。






あの時の映画日記




狂気を確信させるタイプライター。




あの時の映画日記


そして、ついに狂気に駆られて斧を持ち出すニコルソン。




あの時の映画日記


そして、映画ファンならニヤリとして終わるラスト。




原作者であるスティーブン・キングは自分の作品の映画化された作品の中で、この映画が一番嫌いだという。


そして、自らでセルフリメイクを作成したくらいです。




それくらい、この作品はキューブリックの作品として仕上がっています。


公開当時には、余り評価の高くなかった作品でしたが現在の評価は高いところにあります。


ホラーが苦手なあなたもぜひ!




がちゃん

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