公開された当時より絶対今観たほうが感動できるであろう作品
『クレイマー・クレイマー』
物語は、マンハッタンのごくふつうのサラリーマンの家庭に起こった妻の家出に始まる。
結婚して8年、何不自由ないはずの妻(ジョアンナ)が、自分を取り戻したいという夫には訳のわからない理由である。
残されたのは、夫(テッド)と、7歳の一人息子(ビリィ)。
さて、それからが大変。
ただでさえ仕事でフル回転のテッドが慣れない家事、子育てにも追われることになる。
ただでさえ、反抗期のビリィ。
「ママはこうしたよ」「ママならこうするよ」「ママはいつ帰ってくるの?」
食事の世話から、学校の送り迎え、食事の準備・・・
テッドには慣れないことばかり、当然仕事にも影響してくる。
しかし父親の悪戦奮闘振りに徐々に協力的になっていくビリィ。
父子の愛情が深まっていく・・・
そんな時突然
「子供を返して欲しい」と現れる母親。
二人は子供の親権をめぐって法廷で争う事になる。
情勢は、圧倒的にテッドに不利。
さて、裁判の行方は・・・
なんといっても主役の3人が上手い。
テッド役のダスティン・ホフマン、ジョアンナ役のメリル・ストリープ、ビリィ役のジャスティン・ヘンリー
料理に不慣れなテッドが、最初は失敗ばかりしていたフレンチトーストを、ラスト近くで息子と二人で上手に作り上げていくシーン。
なんでもない描写ですが、映画史に残る名シーンだと思います。
今や、日本でも社会現象となっている離婚(私もですが・・・)。
公開当時よりさらに輝きを増してる作品だと思います。
ビバルディのギターとマンドリンの協奏曲も効果的です。
泣けます・・・
がちゃん