バイオレンスボイジャー(2018)
この作品の存在は全く知らなかった。
ダウンタウンの松本さんが復帰した配信番組『ダウンタウンプラス』に、少し変わった劇画風のサムネイルがあったのでクリックしてみたところ、その異様でグロテスクな世界観にに引き込まれ、83分一気に観てしまいました。
ある日本の山村で暮らすアメリカ人のボビーは、親友のあっくんと山の向こうへ友達に会いに出かける。
その途中、「バイオレンス・ボイジャー」と書かれた看板を見つけ、好奇心から二人はそのアトラクション施設に足を踏み入れる。
オーナーの手作りだというそのアトラクションは、いろんなところから出現する奇妙なロボットのような敵を水鉄砲で倒すというしょぼいものだったが、それはこれから始まる恐怖の始まりだった・・・
お化け屋敷的な展開なので、ストーリー的には膨らまないのだが、それでもいろいろ詰め込んでいて飽きさせない。
日本昔話の桃太郎のような展開を見せるのも面白いところ。
そして一番の魅力なのが、その独特の画風で描かれるクリーチャーたち。
ウルトラセブンの人気敵キャラのキングジョーに、妖怪人間ベムを合わせたような不気味な様相は唯一無二。
エイリアンや、遊星からの物体Xのテイストも感じるこいつらが、なんだかよくわからない液体を手のひらから発射するのが、とても気持ち悪い。
監督、脚本、作画、撮影、編集とすべてをこなした宇治茶氏は、おそらく小さなころから記憶に刻まれた新旧あらゆるクリーチャーたちを脳内変換して、最大限の愛おしい気持ちをこめてここまで徹底的に気持ち悪いキャラクターを作り上げたのだろう。
時にリアルに描かれる残酷シーンに、たとえば白い名前入りのブリーフのエピソードが挟まれたりするあたり、趣味の悪いギャグの連発もある。
ヤクザ映画で交わされる血の契りまで、ギャグになっている。
「ダウンタウンプラス」で配信される作品らしく、そのギャグはシュールな域。
松本人志氏が制作した幻のアニメーション「恐怖のキョーちゃん」のように。
ちなみに、本作のナレーションを松本氏が担当しています。
多分、好き嫌いが真っ二つに分かれる作品です。
僕は、好きです。
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『バイオレンスボイジャー』(2018)
監督、脚本、作画、撮影、編集/宇治茶 83分
2018年(平成30年)5月公開


